アルバムセルフライナーノーツ第3弾「エンドレスワルツ」

壊れかけのテープレコーダーズ4thアルバム「broken world & pray the rock'n roll」メンバー全員による「セルフライナーノーツ」、本日7/3は3曲目「エンドレスワルツ」です。どうぞ!

エンドレスワルツ」セルライナー
by 壊れかけのテープレコーダーズ


44O
エンドレスワルツといったら自分はアノ映画なのですが…

この曲はライブで一回も披露してないせいか少し録音に手間取った気がします。

前半、中盤、後半でいかにプレイに差をつけるかを意識しました。
前半のブラシでのプレイは、これもまたメロディーを意識しながら邪魔にならないようにプレイしました。まだまだ未熟だなと思います。ブラシでプレイするとものすごく性格がでるなと思います。自分のような性格だと、どうも…。

中盤、後半はイアンペイスのプレイをジョンボーナムがプレイしているニュアンスで自分がプレイしています。

しかしこの曲は前中後でバラバラに録音した為、ライブで再現するとしたらブラシからスティックに1秒くらいで持ちかえなければいけなくなりました。できたら手品師レベルの芸当だと思います…。


shino
「終わらない」とか「永遠の」とかって、憧れ要素ゼロです。怖いですよね。自分にとってはですが。



yusa
この曲は唯一ライブでやっていない曲。
もともとそういう心持ちで(?)作っていた曲。
歌詞が実はうたうのずっと結構照れていた。
この前インタビューをうけた時、小森の口からはこの曲について鈴木いづみ、というワードがでてきたが、あたしは、鈴木いづみのこと小森分かってない!と思った。



komori
44Oが「エンドレスワルツといったら自分はアノ映画なのですが…」と書いておりましたが、勿論その映画をモチーフに描いた曲です。伝説的なサックス奏者・阿部薫とこれまた伝説的な女流作家・鈴木いずみを題材にした映画「エンドレスワルツ」。監督は私の大変尊敬する映画監督の1人である若松孝二監督です。

この曲は若松監督の死をきっかけに書き上げた。寧ろ、映画を題材に、若松監督へ向けて書かれたといっても過言ではないかも。若松監督は正に終わることなき闘志を持ち続け、生涯映画を作り続けた監督。そんな彼の突然の死は相当にショックを受けた。

だがしかし僕は人は例え死んでも、その人の作品や人々の記憶の中に生き続ける限り、人の生に終わりというものはない、と思っております。エンドレスワルツ

ちなみに、この曲のみ唯一ライヴで披露したことがない。(僕のソロライヴではあるのですが)なので他の曲よりもスタジオ録音に特化したアレンジワークになっていると思う。エンジニアの近藤さんの無茶振りで突然マンドリンを弾かされ録音したのも良き思い出。ゆさにメインボーカルの比重を置き、全体として初期トム・ウェイツ的なアンサンブルの上にニコが歌っている、かのようなイメージで組み立てていきました。