「lost paradise」配信開始

 

2024年4月リリース (3/22ライヴ会場先行販売)

壊れかけのテープレコーダーズ7th Album『楽園から遠く離れて』より 

収録曲 「lost paradise」の先行配信が開始しました。

 

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壊れかけのテープレコーダーズ
lost paradise

 

作詞作曲:小森 清貴 

編曲:壊れかけのテープレコーダーズ 


録音ミックス:三木 肇 

マスタリング:狩生 健志 


写真:船木 和倖 

 

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【歌詞】

 

lost paradise

 

古い写真があって そこに写ってる

楽園のような場所の

 

暮らしてた君にとって 今、映ってる

目の前のこの醜悪を

 

愛し合えたら どんな顔して 笑えたろ 思った

信じあえたら どんな素振りで 繋がり 保てた

 

僕はどっかで 落とした

僕はどっかで

 

新しい風に乗って 道に沿って

訪れしこの、まほろばの地を

 

昔の僕が本で読み描いた

理想郷と、かけ離れてても

 

愛し合えたら どんな顔して 笑えたろ 思った

信じあえたら どんな素振りで 繋がり 保てた

 

僕はとっくに 捨ててた

僕はとっくに

 

蓋を開けたら 裏切られたろ

固い結わい目 断ち切られたろ

 

愛し合えたら 信じあえたら 歌えたら 良かったのにな

 

僕はどっかで 落とした

楽園の切符 落とした

本当はとっくに 捨ててた

僕はどっかで

 

lost paradise もう戻らない 諦め、歩いた

lost paradise もう戻らない 明日へ、歩いた

 

人々が笑い 手を取る まるで楽園のように

華やいだ祭 横目に ここから逃げ出すように

 

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【楽曲解説】

 

lost paradise」違和と断ち切りの感触について 

 

文:小森清貴(vo,gu)

 

2021年夏。

固く結わわれていたはずの糸がぷつりと断たれた感触を、未だに覚えている。

 

その寸断の契機は、2021年の夏に私達の身近に現前したいくつかの事象、前年から続くコロナ禍(と名指され区切られた時代区分)と、伴っての飲食店への時短要請や幾度目かの緊急事態制限、その最中で無観客にて行われた東京オリンピック、そしてオリンピックに携わっていたコーネリアス小山田圭吾氏やラーメンズ小林賢太郎氏の一連の騒動、、、これらの個別何れかが直接的な契機であったかと言われると、今思い返せばそういうわけでもなく、(第一に3年の月日が経とうとしているに関わらず、上記羅列した個別の事象に対し、未だ私はそれが何であったかを語りうる言説を持てずにいる。或いは、持つことから未だ逃れているという表現の方が適当なのかもしれない)これら及びここにあげた以上のより多くの諸要素によって織り成された巨大な「違和」と呼ぶべきものにより、それまで微量なりとも少なからずの信頼関係を寄せることができなくはなかった世界に対しての、これまで覚えたことのなかった断絶の念が生まれた。

 

この「違和」とは空気感とも言い換えることができるのかもしれないが、空気と呼ぶには余りにも重く、そしてその断面はやすりのようにざらつき、鋭利ですらあった。

鋭利な空気感という相容れぬはずの事象の訪れ、、、

 

この違和による断ち切りの感触から、「lost paradise」という曲は生まれた。

そして正にその名が示す如く、この「lost paradise」という曲が生まれたからこそ、

『楽園から遠く離れて』という今作のアルバムタイトルが、立ち現れたように思える。

 

月日が経ち、仮にそいういった違和を過ぎし過去のことと忘れ去ることができるというのなら、、、

 

その先に見える光景とは

 

 

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