アルバムセルフライナーノーツ第9弾(最終回)「ロックスターのお墓参り」

壊れかけのテープレコーダーズ4thアルバム「broken world & pray the rock'n roll」メンバー全員による「セルフライナーノーツ」、本日7/9はラスト曲、9曲目「ロックスターのお墓参り」です。

本日無事アルバム発売日を迎えました。このセルフライナー企画も今日でおしまいです。お付き合い頂きありがとうございました!


「ロックスターのお墓参り」セルライナー
by 壊れかけのテープレコーダーズ


44O
の曲のグル―ヴはSiouxsie & the Banshees、The CreaturesのドラマーBaggieのプレイを参照にしました。粗野だけれども有機的でプリミティヴで、感覚的に言うと打楽器によるメロディーのような感覚でプレイしています。ちなみにThe CreaturesのHai!というアルバムはGOKSOUNDで録音されたものです。
一番ライヴに近い感触だと思います。

最後なのでこのアルバムを作るにあたっての事を少し述べますと、前作のアルバム(ハレルヤ)からGOKSOUNDで録音をしていますが、前作録音中に自分だけ近藤さんから鬼のダメだしをくらい、録音中はもうこのおっさんをブン殴ってやろうと思っていたんですが、言われる事を家に帰って冷静に考えてみると至極当然の事で、自分のこだわりなどほとんど何の役にもたってない事が前作で表れてしまいました。要は近藤さんに100%完敗したわけです。そういうわけで自分の持っていた小さなこだわりなど全て捨て、足らないものは何かを自己分析し、ただひたすら無心でこの2年間トレーニングに励んでみると、最近音楽がすごく楽しい。テクニックを上げることで見えなかったものや聴こえなかったものが如実に感じられ、音楽に対する視点が全く変わりました。

それに気付かせてくれた近藤さんには足を向けて寝れないはずなんですが、面と向かって言うのは照れくさいし、会ったらまたバカ話しそうなので、ここに記しておこうと思います。


shino
Dimebag Darrell(ex.Pantera)が、僕にとっての永遠のロックスターです。



yusa
ドラムがかっこいい。
この曲は小倉のメガヘルツで演ったことをよく思い出す、それが初披露の日だったらしい。
マザファッカ!という声のパートを、GOKアシスタントの渋谷さん(昔はアメリカで仕事していた)に「最高です!」といわれたのが嬉しかった。私の声ミックスで小さくなってますが・・
この曲からまたさらに少したって今は私は29歳。まだもう少し、続けてみようと思っています。自分はやっぱり、やめない人が、好きなんだと思う。



komori
発売日だし、最後の曲だし、もうこれといって記すべきこともないんですが(笑)、この曲が終わるとまた「15歳のポケット」に戻るんだなと思いました。ロックンロールではじまり、ロックンロールで終わる。というアルバムの円環的な構造を、他人に指摘されはじめて気付いた。そんなに意図して曲順組んだわけじゃなかったんですが(笑)、なるほどなと思いました。創作者の意図せぬところで、音楽が自ら、物語を紡いでいたのかもしれない。

ロックンロールの先人達を歌詞に沢山登場させました。大体オーバードーズで死んだ連中ですね。あ、ニール・ヤングは生きています、勿論。伝説は伝説で格好良いかもしれないけれど、今だに新譜を出し続けているニールの不屈の精神も格好良いでしょ? 皆さん、ニールの新譜聴きました?

ちなみに歌詞に「27歳になる今も」と出てきますが、もう今僕28で、もうすぐ29でありますよ。とほほ。(曲を書いた時は27だった)伝説や幻想に中指立てて、格好悪く大人になるのも、格好良いかもしれないなあ、と最近ようやく思えるようになりました。

出だしのギターノイズと、そこからはじまる、叩いてる、というより、ぶん殴っている、ようなドラムの音質、このはじまりが、気に入ってます。おっしゃー、ってなるね。